Author Archive: Sadao Kawahara

すまいる37号平成30(2018)3月10日

思いやり、優しさ、親切の心根を育む

思いやり、優しさ、親切の心根の部分は、人間らしい営みの中で、手間暇かけ手塩にかけて育まれるものです。だれも、どこも、そう簡単には教えてくれません。人間の子どもは見事に身近にいる人を手本にして育つと言われています。オオカミに育てられた子どもの話はご存知と思いますが、手本であった親代わりのオオカミの4つの足での移動を、赤ちゃんのはいはいの延長として見事に4つの足で移動しました。同じように、食事も犬食いですし、人間の言葉もありませんが見事な遠吠えをしました。このことは、人間には学習力の大きさや豊かさがあることを物語っているといえます。
もし、子どもたちに思いやり、優しさ、親切さなどの心根が育たなかったら、悲しく不幸なことですが、そのような人に巡り合えない環境のなかで育ったのかも分かりません。子どもにとっては不幸なことですが、子どもたちの身近にいる大人が、人間らしさを失っているのかもしれません。

すまいる36号平成30年(2018)年3月3日

少しずつ少しずつ私になっていく

『ひとはそれぞれ、はじめから「わたし」に生まれるのではなく、少しずつ少しずつ「わたし」になっていくものだろう。あるがままの「わたし」を受け入れ、さらに望ましい「あるがままのわたし」を創っていく。』
人の誕生、それは自分さがしの旅のはじまりです。
人生には楽しいこともあれば苦しくつらいこともあります。のっぴきならない試練にぶつかることもあるでしょう。そんなとき、友だちや先生、兄弟姉妹、家族の助けをかりながら、一つひとつ乗り越えて新しい「わたし」をつくっていくのでしょう。ときには挫折することもあるでしょう。それも現在進行形の「あるがままのわたし」として受け入れましょう。「わたし」を素直に認めると安心して生きられるような気がします。

すまいる35号平成30(2018)年2月24日

無駄ではなかった2カ月…

平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で、羽生結弦選手が66年ぶりの2連覇を達成しました。
ショートプログラム冒頭の4回転を決めるまでは、期待よりも心配・不安の方が大きく、固唾をのんで演技を見つめていました。しかし、4回転を決めた瞬間、心配・不安は一気に吹っ飛び、金メダルの期待へと変わりました。確か11月のはじめの大会で右足首と膝を痛めたとの報道を聞き、ケガの場所が場所だけに、スケートファンだけでなく日本国民は、参加も危ぶまれるのではと大いに心配しました。
彼自身は私たち以上に失意の底にあったと想像できますが、オリンピックの場で復活の素晴らしい演技を見せてくれました。インタビューには「(連覇は)自分がいろんなものを犠牲にして頑張ってきたご褒美だと思ってるので、自分の人生のうちで誇れる結果を取れたので、誇りに思って、メダルの味をかみしめたいなと思ってます。」とありました。連覇には、筆舌に表しがたい戦いがあったことと思います。
誰かも言っています、「決して努力は裏切らないと…」

すまいる34号平成30(2018)年2月17日

初心にかえって 毎日の生活を大切に!

みなさんのそれぞれの1年が始まり、あっという間に1月が過ぎ2月も半ばを過ぎようとしています。
みなさんのそれぞれの学年もいよいよ大詰め。
あと20日ほどで幼稚部年長組、小学部6年生、中学部3年生、高等部3年生のみなさんは卒業、他の学年は学年の修了の時期を迎えます。特に、卒業を迎える人にとっては、人生の大きな区切りとも考えられます。
それぞれが、進学・進級するために、もう一度、新学期を迎えたころの初心を思い出し、日常の生活や毎時間の授業を大切にしてほしいと思います。

すまいる33号平成30(2018)年2月10日

ペイトリオッツとの激闘の末 イーグルスが世紀の勝利

やはり今週はこのお話で冒頭を飾らないといけません。>
第52回スーパーボウル(Super Bowl LII)は、2017年シーズンのNFLチャンピオンの座をかけて、ニューイングランド・ペイトリオッツとフィラデルフィア・イーグルスが対戦しました。試合結果は、41-33でイーグルスが勝利を手にしました。ルールは分かりませんが、試合前半から「おらが地元のイーグルスを応援しよう!」と決め込んで、テレビ観戦をしていました。選手が繰り広げる最高のプレーに引き込まれ、イーグルスの勝利の瞬間、思わず雄たけびの声をあげていました。戸外ではあちこちで花火が上がり、爆竹や車のクラクションが鳴り響いて喜びを表現していました。
世紀の瞬間に立ち会え、イーグルス勝利の喜びを分かち合えたことは、良き思い出・記憶となります。

すまいる32号平成30(2018)年2月3日

子どもに教えられる

36年間にわたって小学校現場で教師をしてきました。
子どもたちとの関わりから教えられたこと、学んできたこともたくさんあります。人として、親としての生き方を教えられたことは数知れません。同時に、子どもたちを通じて親御さん、教員仲間に出会い、ここでも多くのことを教わり学びました。
人は「他を見て己を知る」生き物です。
他の人、他のもの、他のことに関わりを持ち見ていきことは、知らず知らずのうちに、『自分を見ていくこと』だと思います。

すまいる31号平成30(2018)年1月28日

夜明け頃に 春を告げる稲光と雷鳴が…

先日の夜明け前に稲光と雷鳴で目を覚ましました。布団の中で「春雷だ!春がやってくる」と思うとうれしくなり寝付かれませんでした。朝起きて調べてみますと、『3月から5月頃に発生す春の到来を伝える雷。冬眠していた地中の虫たちが雷鳴で目覚めるという理由で別名「虫出しの雷」』とありました。先日までの極寒生活の中で、きっと心や体が春の到来を待ち望んでいたのでしょうか。
さて、日本人は遠い昔から繊細な感覚により季節のうつろいを暦に表しつつ、季節に寄り添いながら暮らしています。普段より何気なく体全体の五感を使って感じているものは、実は季節感だったりするのでしょう。

すまいる30号平成30(2018)年1月20日

平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが非凡なのである

人は成功を目指して誰でも努力します。しかし、特別なことを突然始めても功を奏さないことが多いようです。平凡なことを毎日確実に実行することは、当たり前にできるようでできません。コツコツと日々継続して実行できるということは、実はしごく非凡なことなのです。
『努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。』これは、努力の天才イチロー選手の言葉です。

すまいる29号平成30(2018)年1月13日

真実と誠実さとなくしては、礼儀は茶番であり、芝居である!

明治の初期フィラデルフィア近郊に留学した日本人の一人である「新渡戸稲造」の言葉です。彼は、当地にいた「内村鑑三」とともにモリス邸(本館)で主催されている集会に参加していたそうです。
さて冒頭の言葉を味わってみます。人の徳目には「仁・義・礼・智」がありますが、中でも「礼」は人の心の豊かさが具体的に示されたものです。その「礼」が押しつけで行われたり、形ばかりのものであれば、まさに無きに等しいことになり、芝居・茶番だと言われても仕方がないということです。
大切なことは、真心のこもったことであること、根本に誠実さが備わっていることです。幾つになっても誰でもが毎日毎日を誠実に生きたいものです。